Saturday 13 August 2011

Original george Boots の製法

まずは、

以前作っていたエンジニアブーツやワークブーツですが、"グッドイヤー・ウエルト製法"です。
"やはりブーツはグッドイヤーでないと" と言われる方が多いと思います。

ですが、実は。

前回のエンジニアブーツのモデルにしたEary 40's Leeのエンジニアブーツやコレクションしている同時代のソールからヒールの立ち上がりの美しいブーツは"グッドイヤー・ウエルト製法"では無く、"ブラックラピド製法"の物がほとんどです。この仕様が、ブラックラピド製法の原型で、マッケイ縫いの代わりに釘打ちで止め付けられた製法で現在は作る事が不可能と言われる製法で、とても貴重な資料です。これは、現在ブラックラピド製法と呼ばれる原点の製法で作られたブーツです。
とても、美しい仕上がりです。(マッケイグットとも呼ばれておりますが、)

以前使用していた工場設備の関係でグットイヤーになってしまいましたが、色々考えて良い商品が出来たと思っております。

ブーツと言えばグッドイヤーとイメージされる様になったのも最近の事で、当時は主に3種類ほどの製法で作製されていたようです。

グッドイヤーも素晴らしい製法ですが、今回のブーツはグッドイヤー製法の靴よりもソールの返りが良く、マッケイ製法の靴よりも頑丈、軽快な履き心地が特徴の"ブラックラピド製法"で作製いたします。
これが、今回の私の提案のブーツです。時代は異なりますが、同じ意味で作られた製法のブーツと今回の提案のジョージブーツです。


では、製法では有りませんがサンプルはあくまでサンプルなので少し私のアレンジを。
自分でインサイドの縁落としをしてみました。

これも、靴を購入の際に自分で良く加工するので手なれたものです。
もとは、ダブルソールで重ねられた垂直なサイドエッチングですが、ラウンドエッジでより踏まずをシャープにしてみました。画像では見ずらいと思いますが、、

まだまだ、細かい修正を重ねて私の欲しい靴を作りたいと。

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