Tuesday 10 January 2012

グローブを試作してみました。

軍用やワークグローブも愛用しておりますが、やはり手縫いのハンドメイドグローブはフィット感が違います。
英国のDENTSやChester Jefferies、イタリアのSOLIやMEROLAなど有名で私も使用しております。
スタッフのYUTAもTALLBOYの方でご紹介しておりますが、私も試作してみましたので興味が有る方はご覧下さい。

今回は、たまたまストックで持っていたベージュの牛革で作製してみます。
まずは裁断ですが、結構パーツ数はあります。
手の甲の飾りステッチ(ポインツ)を入れます。
このステッチは手の甲の静脈3本を表していると言う説もありますが、デンツが始めたという説が有力の様です。次に親指のパーツを付けます。
ステッチに黒の麻糸を使用したので、ごまかしがききません。 各指のマチの小股(水かき)部分に菱型のマチを付けます。
とても面倒臭い細かい作業ですが、このマチにより指の股が立体的にフィットします。
少し指が痛くなってきたので、ボタンホールをミシンで作製します。
グローブの縫い合わせ前の最後の工程です。
各指にマチを付けていきます。
超きつい作業ですが慎重に縫いつけて行きます。
マチがやっと付け終わり一安心、。先が見えてきました。
いよいよ表裏の縫い合わせです。
クロス式に縫い合わされた指先部分のステッチもほぼ完璧です!
ブリックシーム製法と呼ばれ職人の高い技術が必要とされておりますが、どうにか縫い合わせが終了です。では最終工程、グローブの口の処理です。
テープ状に裁断した革をミシンで縫い付けます。 テープを折り返しながら手縫いで縫いつけていきます。
左の指が悲鳴をあげていますが、もう少しです。
そして、完成です。手首はボタン留めの予定でしたが、閉めずらいので4つ割れのスナップに変更してみました。これがHANDSEWNと言う製法で職人技と言ったところです。

とても大変な作業で国内での生産する職人がほとんど居ませんが、今年の秋冬の企画として
まずは私が試作してみました。

お洒落は足元からと言いますが、ではそれに合う手元も重要です。
商品化できると良いのですが、、、。

No comments: